三ケ日みかんの特徴

三ケ日みかんの特徴

 

もともと静岡県でみかん栽培が盛んなのは、みかんの栽培に適している環境として、日射量が多く、降水量は少なく、排水性のいい地力のある土壌があることなのですが、静岡県はその環境を見事にクリアしており、あらゆる種類の柑橘系植物を栽培しているのです。

 

中でも三ケ日でのみかん作りが特に盛んになったのは、この三ヶ日町が南斜面の丘陵地であり、気候は温暖、又、年間平均降雨量が1800ミリという、みかんを栽培するのにはこの上ない最適な環境が揃っていたためで、土壌も排水性が良く、圧倒的にみかんを栽培する農家が多くなったわけです。

 

現在三ケ日で栽培されているみかんの種類は、早生の興津早生と宮川早生、晩生の青島、晩柑類のネーブル、清見、ポンカンなどが中心となっています。

 

三ケ日にはハウスミカンもありますが、これはみかんの名産地として一年中いつでもみかんが食べられることを目指しているためで、一般的に外で栽培しているみかんは10月から3月頃までが収穫期ですが、三ケ日のハウスみかんは4月から9月にかけて出荷され、結果、一年中の出荷を実現しているのです。

 

必ずしもハウスみかんは収益性が高いわけではないのですが、これは三ケ日というみかんの町のポリシーなのでしょう。